人間関係にうんざりで仕事を辞めたい！初めての転職をスムーズに成功させる方法
初めての転職は、未知の領域への一歩。不安や疑問があるのは当然です。私も初めて転職したときは、自分がどう見られているか？ 経歴の伝え方は合っているか？ 新しい職場に馴染めるか？ など多くの不安に襲われました。
そんな不安に何度も潰されかけながら、35年の人生で3回転職してきた私が断言します。転職は決して、あなたの人生を不利にする行動ではありません。
「仕事を辞めたい」「休職や退職で心身を休めたい」「人間関係に悩んでいる」と感じている方へ。転職には具体的な道筋があるのです。この記事を読めば、初めての転職活動の進め方、休職の有効的な活用法や円滑な退職方法を理解できます。
嫌な職場を辞める方法3選
仕事を辞めて人生を充実させるためには、どんな手段があるか？
3つの有効的な方法を紹介します。
転職する
人間関係に悩んで仕事を辞めたいと思っている方は、転職を検討しましょう。転職は職場の人間関係をリセットし、新たな人生をスタートさせるための有効な手段です。
厚生労働省の資料によれば対人関係の問題は、社会人にとって上位に位置する大きな悩みの一つです。ストレスが重なれば労働者の生産性は落ち、ミスが頻発し周りとの関係や職場の空気を悪化させてしまいます。日本ではこういった環境に身を置いている人がたくさんいます。
転職は人間関係の問題を解決する一手となりえます。しかし闇雲に動くと、現状より良い環境に移行できるとは限りません。適切な情報を集めて、初めて転職を成功できるのです。
休職する
休職は職場の人間関係によるストレスや、燃え尽き症候群に直面している労働者にとって、必要な休息とリセットの機会を提供します。
仕事のストレスによって心にダメージを受け、心療内科にかかる人は後を絶ちません。2017年時点での日本のうつ病患者数は、506万人にも達しています。
心の負担に耐え切れなくなる前に誰かへ相談する。勇気を振り絞って心療内科に連絡する。そういった自衛ができればいいのですが、働き方改革が謳われている世の中でも、心の問題は置き去りにされることが多いです。
休職は心を休めるためだけの手段ではありません。数週間、数カ月の時間を転職活動に当てることもできます。働きながらでは転職活動できないという方は、休職も選択肢の一つに入れましょう。
退職して失業給付金を受給する
日本には失業給付金という制度があります。
退職時に制度に関する書類を会社から受け取り、ハローワークで手続きすると、給料の何割かを一定期間受け取れるという制度です。
失業給付金は、次の職を見つけるまでの経済的なサポートを提供し、転職期間中の不安を軽減する手段です。必要な書類はハローワークのホームページにも詳細が載っているので、あらかじめ確認しておきましょう。
この記事を読んでいる方の中には、精神的不調によってやむを得ず辞職してしまった方もいるでしょう。ハローワークへ手続きに行くだけでも、億劫になってしまうかもしれません。
しかしハローワークの方々は、転職支援のプロです。心にキズを負いながらも手続きに来てくれた人へ、追い打ちをかけるようなことはしません。身内や友人を伴って、ハローワークを訪ねる方もいます。勇気を持って行動しましょう。
仕事を辞める前にするべき重要な3つのアクション
仕事を辞めようといざ決意しても、会社は簡単に辞められるものではありません。ここでは、仕事を辞める前の3つの大事なポイントを紹介します。
転職活動を始める
転職は職場の人間関係に悩む人々に新たな職業的機会を提供し、対人問題をリセットするための第一歩です。また自分の経歴やスキルを改めて見直し、全く新しい業界についての見分も広められるでしょう。
現代の労働市場は流動的であり、多くの雇用者が働き手の柔軟性と成長を求めています。総務省統計の調査によると、2019年時点の転職者数は351万人にも登ります。
転職活動は決して特別なモノでも、人生を不利にする行動でもありません。生活環境を一新し、自分に合った職場を見つけ出せるのです。
上司に直接退職の意思を伝える
退職の意思は、可能な限り上司に直接伝えるべきです。一般的なビジネス慣習の意味合いもありますが、転職先の職場があなたの素行調査の一環として、前職の職場に直接確認することもあります。
立つ鳥跡を濁さず。円滑な退職を進めるためにも、自分の意志を誤解なく伝えられるコミュニケーションを心がけましょう。
退職を円滑に進める
円満な退職は、将来のキャリアパスにポジティブな影響を与える方法です。退職を計画的に進めることで、自身のキャリアに対するコントロールを保ち、ストレスを最小限に抑えられるのです。
凡その企業では、退職は辞職の2カ月前までに伝えるのが決まりです。法的な通知期間を守り、退職の意向を早めに伝えることで、円滑な引き継ぎをサポートします。念の為、退職方法は就業規則で確認しておきましょう。
辞める前の数カ月間をギスギスした空気で働いては、心身への負担が重くなってしまいます。円滑な退職プロセスを実施し、最後の職場での仕事を問題無く終わらせて、気持ちよく次の職場を目指しましょう。
初めての転職をスムーズに成功させる方法3点
転職を成功させるためには、重要なポイントが多いです。ここでは特に大切な3点に絞って紹介します。
ハローワークへの手続きを把握する
ハローワークへの手続きを正確に把握することは、退職後の就職支援や失業給付の受給において重要です。会社によっては自分から働きかけなければ、必要な書類を入手できない場合があります。あらかじめ人事部や関係各所に確認しておきましょう。
失業給付金の重要性
失業給付金は退職後の経済的支援を提供し、新たな職を探す間の財政的安定を保つために重要です。以前は失業給付開始までに、3カ月待たなければなりませんでした。
今では制度改正により、休職を申し込んでから7日と2カ月の待機期間を経て受け取ることができます。条件として、離職日以前2年間に被保険者期間が通算12カ月以上あること。簡潔に言えば、1年以上の会社在籍が条件となります。
就職支援サービス
ハローワークは職業紹介や、キャリアカウンセリングなどの就職支援サービスを提供しています。これらのサービスを利用することで、転職活動を効率的に進められるでしょう。
また公共職業訓練という制度もあります。この職業訓練は無料（テキスト代は自己負担）で受けることができ、就職に必要なスキルや知識の習得が可能です。
ハローワークのサービスを利用することで、転職活動中の金銭的不安を解消し、様々なスキルアップもできます。新しい職場で成功するためにも、失業給付金や公共職業訓練を積極的に活用しましょう。
転職エージェントなどの求人サイトを活用する
転職エージェントや求人サイトの活用は、転職活動を効率的かつ効果的に進めるための重要な手段です。しかし少しでもネットで検索すれば、膨大な転職情報が溢れかえっています。あれこれ手を出していては、時間がいくらあっても足りません。
多種多様な転職エージェントがありますが、それぞれ特色を備えています。転職初心者向けから経験者向け、企業からスカウトされるような人材に向けた求人サイトなど、自分に合う転職エージェントを見つけることが重要です。
多くの転職エージェントでは、個々の職業的背景やニーズに合わせたカスタマイズされたサポートを提供しています。勤務地や希望年収、スキル、経歴、将来のビジョンなどさまざまな聞き取りを行い、適切な職場を見つけだせるのです。
失敗しないサイト選びの法則というサイトでは、各種条件を入力することであなたに合った転職エージェントを紹介してくれます。
完璧な転職を保証してくれるわけではありませんが、転職に慣れない方の指標の一つとなります。どのサイトにするか迷っている人は、ぜひ活用してみましょう。
キャリアコンサルタントを活用する
キャリアコンサルタントの活用は転職活動を効果的に進め、自身の可能性を広げるための有効な手段です。ネットでの情報収集だけではどうしても確信を持てず、一歩踏み出せない人が多いはずです。
キャリアコンサルタントに相談すれば、経歴や趣味、資格、性格などさまざまな情報から、あなたに合った転職プランを導き出してくれます。
厚生労働省の調査によれば、キャリアコンサルタントを受けた大多数の人が、ポジティブな影響を受けたデータがあります。
引用元:厚生労働省「平成29年度能力開発基本調査」
もちろん全ての人が、確実に良好な結果を出せるとは限りません。相性の合わない人物というのは、どんな業界にも存在します。時には自分の希望と合致しないプランを、提示されるでしょう。
しかし少しでも自分の人生設計に迷いがあれば、キャリアコンサルタントに相談しましょう。自分だけでは考えもしなかった適職や職場が、見つかる場合もあります。個々の状況に合わせた専門的なアドバイスを受けることで、より良い仕事と人生を選択できるのです。
まとめ：人間関係がしんどいなら転職をしよう
職場での人間関係の問題は、多くの労働者にとって大きなストレス源です。特に転職初心者の方々にとって、ストレス負荷の高い環境下での仕事は、困難に感じられるでしょう。
仕事は最低でも3年という風潮もあります。自責の念からズルズルと仕事を続けて、心身に重いダメージを負う方もいます。そうなる前に、環境を変える行動を起こしましょう。
- 転職前に、現職での状況改善を検討すること。
- 自身の目標と希望する職場環境を明確にすること。
- 転職エージェントや求人サイトの活用。
転職は新しい環境での再スタートとして、また人間関係の問題から解放されるための有効な手段です。しかし慎重に検討し、自分にとって最適な決断を下すことが大切です。
焦って転職してしまえば、自分の希望と合致しない職場に行きつくこともありえます。1人で考えるだけでは良い案が浮かばず、現状維持に落ち着いてズルズル時間が過ぎることもあるでしょう。
慎重に情報を集め、時に思い切って同僚や上司、プロのアドバイザーやその他の第三者への相談は重要です。少しでも自分の可能性を広げましょう。
