【漫画紹介】笑いと感動の「お前、タヌキにならねーか？」登場人物の魅力！

みなさん初めまして。
モンドです！

今回紹介するのは『お前、タヌキにならねーか？』
略しておまタヌ

小動物好きにはたまらないふわふわしたタヌキが、生きるだけで精一杯な人々に、安らぎをとどけてくれます。
短編集なので、1話読むのに1〜2分くらいですむのもグッドです。

少しでも誰かが笑顔になり、涙を流して心の荷物を軽くする。
そんなおまタヌの紹介をみなさんに、少々のネタバレを織り交ぜてお届けします。

それではいってみましょう。

作品紹介・あらすじ

仕事のストレス・親とのケンカ・金欠からの泥棒
いろんな問題をかかえて心がこわれそうな人たち
人生を投げ出そうとしたそのとき、タヌキが声をかけてくる。

お前、タヌキにならねーか？

そんな一言から、人とタヌキの心安らぐ交流が始まります。
読み終わったとき、きっとあなたもタヌキになりたくなるでしょう。

お前、タヌキにならねーか？の登場人物

こがね丸

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

本作を代表するキャラクター

人に化け、人をタヌキに変えられる不思議なタヌキ。
化けているときは、金髪に黒の帽子とジャケットを着た好青年。
山からタヌキが減るのをなんとかしようと、人里に下りてスカウトしている。

といってもそれほど熱心に誘っているわけではなく、山菜や虫を売った金で人間の食べ物をガツガツしながらのマイペース。
町中を散歩しながら、人生をあきらめようとしている人に声をかけるのが日課

タヌキに変わった人は大体夢だと思いこんで、こがね丸に着いていく。
自然に触れ、他のタヌキと酒を飲んだり、長老のキン○マ踊りを見て笑ったり。

すべてが嫌になり、すべてを投げ出そうとした人が、なんのために、なにをしたいかを思い出す。
涙を流して、心にたまった黒いモノをはき出す。

家に明かりがついている
誰かが自分といてくれる
本当にやりたかったこと

当たり前でかけがえのない大事なモノを思い出した人は、変化が解けて日常に帰っていく。

といっても、タヌキのままでいたいと思えば簡単にもどれるようです。
中にはタヌキと人間の生活を行ったりきたりする人も（うらやましい

人を簡単にタヌキに変えてしまうが、他のタヌキにはできないらしく、ちょっと謎なキャラ。
人間の食べ物をバリバリ食べてますが、現実でそんなことしたら病気になったりポックリいきかねないのでご注意を。

クチャクチャ音を立てながら食事してもかわいいタヌキは、世界広しといえどもこがね丸くらいでしょう。

野々原　雪（ののはら　ゆき）

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

今のところヒロイン爆走中のOL

前に出る性格ではなく、押しにも弱いので頼まれた仕事を断れない。
残業三昧する様子には胸が痛みます。
光りのない目つきをしながら電車にひかれようとしているところを、こがね丸に止められる。

タヌキになってぼんやりとこがね丸に着いていき、山の空気や水の美味しさにふれて、涙があふれ出していく。

もっと生きたい

変化が解けたときは、ヤバイ目付きにもどってまだタヌキでいたいと思い、あっさりポンっと元通り。
初登場でいきなりエグイシーンにならなくてホっとします。

タヌキ生活をするようになってからは元気をジワジワと取り戻し、有給取って近いうちに退職すると決めた。
地獄のような苦しみの職場に耐えながら、笑顔とあいさつは欠かさなかった。

そのおかげで辞めるときも多くの人に惜しまれ、職場でのふるまいがムダではなかったと思えるように。
自宅でこがね丸と一緒に食事したり昼寝したりと、幸せそうでなによりです。

あずき丸

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

悪くて格好いいモノにあこがれている、ちょっと難しい言葉で話すのが大好きな悪ぶりタヌキ。
AZと名乗っているが、今のところ誰にも呼ばれていない。
角と羽が生えたタヌキの絵が出てきますが、きっとあずき丸の妄想でしょう。

人化け姿は全身黒尽くめの青年。
こがね丸のように人を助けるつもりはなく、フラフラしている顔色の悪い人へ背中を突き飛ばすように声をかけるのが日課

初登場時はやたら回りくどい言い回しで世の中を見下すふるまいをしているが、すぐにボロが出る。
逆切れした女性にカバンでなぐられ不満をさけばれて、話を聞いてもらえてスッキリしたとお礼をいわれている。

ひと通りさけんで落ち着いた女性に話かけられたときは「あ、いえ・・・」と素で返事している。かなりビビった様子。
他に声をかけた男性にも感謝されているので、今までひどい目にあった人はいなかったんでしょう。

なんだかんだで、たくさんの人を笑顔にする良タヌキ
こがね丸からは縁起のいいあずき丸と言われており、かみついたり追いかけ回されたりとじゃれ合う仲

旅行のお土産で木刀やアクセサリーをもらうとテンションが跳ね上がるタイプ。

ハヤト

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

職業ホスト
女性の相手をしているときは笑顔をたやさない好青年だが、1人になるとすぐに地が出る。
一皮むくと、普通に性格の悪い普通の男性。

仕事が終わって帰ろうとしたところで子供とぶつかり、アイスで服が汚れてしまった八つ当たりで突き飛ばしてしまう。
この漫画でそんな行動したら、もう何が起こるか誰でもわかるはず。

金髪の青年が不満をまき散らすハヤトの横を通りすぎる。

突然、ハヤトはタヌキになってしまった。

犬に追われ、車にひかれかけ、なにがなんだかわからない。
今まで何度も人を食い物にしてきた天罰なのか。
雨にうたれて体がどんどん冷えていく。

あきらめかけたそのとき、目の前に突き飛ばした子供がいた。
ブルブルふるえるタヌキを見て、ずぶぬれになりながら自分を抱きしめ暖める子供

ハヤトは自分がしでかしたことを心底後悔した。

気づけばハヤトは人の姿にもどっていた。
きょとんとする子供にまず彼がしたことは、本心からの土下座。
子供に敬語であやまれる大人がはたしているだろうか。

それを見てあっさりと許す子供。

ハヤトに突き飛ばされたことなんてなかったような笑顔。
心機一転、子供を師匠と呼んで友達になりましたとさ。

マジメに生きると決め、転職のためにアイスクリーム屋でバイトを始めました。
バイト話は4巻ですが、180°クルっといい男に変わっているので、見てて気持ちがいいです。

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お前、タヌキにならねーか？の見所

ここからは僕が思う、おまタヌの素晴らしいポイントを2つ紹介します。

1，ひたすら心休まるシーン

悲しい過去や危険なシーンが時々あるものの、我らがタヌキたちがすぐに何とかしてくれます。
笑って泣いてスッキリして成長して、また生きるために日常へ帰っていく。

仕事へのストレスからの解放、青年と子供の心温まる交流、素直じゃない悪ぶりタヌキなどなどいやしたっぷりです。

おそらく、日本ではたくさんの人が直面しているどうしようもない現実。
それを短いページ数で、心にひびく話に変える作者には脱帽します。

こんな世界に行ってみたいですね。

2，名言

1巻ではいじめの話が出てきます。
いじめっ子の篠原といじめられっ子の山咲。

数メートル離れると、そろってタヌキに変化してしまう術をこがね丸にかけられてしまい、お互いの家にお泊りすることになる。
学校では無表情で笑わないのに、家では親と笑顔ですごしている山咲。
それを見た篠原は、親とケンカばかりする自分との違いに嫉妬してしまいます。

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

そのとき山咲がさけんだ言葉がこれです。
普段何も言い返してこない彼女の力強い言葉に、篠原は口を閉ざしてしまいました。
その翌日、篠原は決意します。

引用元：お前、タヌキにならねーか？　1巻

もうお前の邪魔はしないとぶっきらぼうに謝り、お互いの家に泊まって本心をさらけ出せた2人は良い友達になります。
他人の目線を気にして、自分をおさえつけてしまう人には突き刺さる言葉の数々
僕自身もなるべくそうならないように気をつけていますが、中々上手くいかないものです。

胸を張って生きられるように精進します！

お前、タヌキにならねーか？のまとめと感想

かわいいだけじゃないタヌキと、心に荷物をかかえた登場人物との心安らぐ交流。
自分を傷つけ、自分を責める。自分をほめることができない。そんな人たちが読むべき作品です。
人生絶好調の人もさらにプラスへ行けるので、ぜひとも読んでほしい。

もちろん、読んだだけでいきなり人生がガラっと変わるわけじゃありません。
幸せなシーンを読んで、なんで自分はこうなれないんだろう、なんてマイナスに走る人がいるかもしれない。

疲れた人たちに安らぎを、なんて言っておいてこんなこと書くのもダメですが、すべての人がプラスになるモノはありません。
世の中、カレーやラーメンが苦手な人もいます。

それでも、僕はこの作品を推します。

誰かの心にひびくと思う作品を伝えるのが、僕のやりたいことだからです。
この作品を好きになれない人も、自分の好きなモノを全力で推しましょう。

誰かに押し付けるのではなく、自分の推しを伝えるのは絶対にマイナスではないのだから。

ここまで読んでくれてありがとうございました！

この記事を読んで、おまタヌに興味を持ってもらえたら幸いです。

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モンド

漫画読破歴20年超えのタヌキ

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自分が素晴らしいと思った漫画を伝えるため、漫画におぼれてキーボードを叩く日々。 夢はでっかく世界中の人に漫画をオススメすること。 よろしくお願いします！